職場で上司の言動で落ち込み、傷ついている人もいるかもしれません。

「つかえないな」「辞めてしまえ」などの人格を否定する言葉は、精神的な嫌がらせである

“モラハラ”に分類されます。

職場だけに限らず家庭内でもモラハラやパワハラに悩んでいる人は少なくありません。

目に見えないものだからこそ、自覚しにくく長期化してしまいがちです。

そもそもパワハラとモラハラにはどんな違いがあるのか、撃退法についても解説していきます

■モラハラとパワハラの違いとは?

パワハラは、もともと職場で起きる“精神的・身体的な苦痛”もしくは、職場環境を悪化させる行為のことを言います。
同じ職場で働いている人に対して、自分の地位や人間関係などの職場の優位性を主張すること、
それが業務の適正な範囲を超えてしまっている状態です。

 

事実上の優位性があれば足りるため、上司から部下だけでなく、部下から上司に対してのハラスメントもあります。
同僚同士でもパワハラが成立します。2019年に新しい法律ができたため、法整備も進んでいます。

 

モラハラは、もともとモラルハラスメントの略称になり、言葉や態度で相手の人格を否定・攻撃することをいいます。
個人の尊厳を無視、否定するため“精神的な暴力”となります。
家庭内や職場などの場所を問いません。パワハラをモラハラの一種とする考え方もあります。

■モラハラやパワハラを撃退する方法

モラハラやパワハラに悩んでいる人の多くは、原因が自分にあると考えてしまい自分を責めてしまいます。なかにはうつ病など精神疾患になってしまう人もいるなど、とても深刻なものです。少しでも職場などの人間関係に苦しんでいるのであれば、まずはモラハラかもしれないと認識し撃退法を試していきましょう。

・味方になってくれる人を探す

モラハラは、基本的にターゲットを絞ったうえで執拗に責めてきます。
そのため、一人でいる人など単独行動の人が狙われがちです。
もともとの人間関係を崩してくることもあれば、仲間外れにしてその様子を楽しむ悪質なケースも。モラハラに向き合うためには、まずは職場内で味方をつけるのも効果的な方法です。
自分よりも立場の弱い相手を攻撃するため、より立場の強い人を味方にできればモラハラの状況も変わってくると思います。

・証拠を集めておくこと

モラハラで悩んでいるのであれば、証拠を集めておくことも重要です。
モラハラやパワハラをしている上司のなかには、自分を客観的に見られていない人もいるので自覚していないケースも少なくありません。
モラハラの暴言を録音しておくのももちろん、メールやLINEの履歴も消さずに残しておきましょう。できれば時系列で管理できるように、詳細を記録するのがポイントです。
モラハラだと認識している上司であっても、証拠のあるなしによって大きく変わってきます。
証拠があることを示しておけば、上司の立場も狭くなるのでモラハラが和らぐ可能性も考えられます。コツコツと証拠は集めておきましょう。

・冷静な態度で接する

モラハラやパワハラをしてくる上司の多くは、自分のほうが優位な立場にあるのを主張したいと考えているケースが多い傾向があります。
あなたが孤立する、落ち込んで萎縮するほど攻撃が強くなっていきます。
優位な立場にあると勘違いしている上司に対して、冷静に、淡々と応じることも大切です。
できるだけ上司の目を見て冷静な態度をとるようにすると、なんとなく後ろめたさを感じてしまいます。
目を合わせることで、気持ちを見透かされているような気持になるため攻撃しづらいと感じるものです。冷
静な態度で接するのもモラハラ対策としては効果的です。

■モラハラやパワハラを相談する

 

モラハラやパワハラは、社内もしくは社外に相談する手段もあります。例えば、社内の場合、企業に定められている「職場環境配慮義務」という法律があるため、ハラスメント行為を知っていて放置する行為は認められていません。そのため、相談できる窓口を設けているところもありますし、企業に直接ハラスメントの指し留めに関する書類を送る方法もあります。

 

社内だけで解決できないと判断したときは、社外に相談する手段もあります。

・労働局

・労働基準監督署

・弁護士事務所

にパワハラを相談することができます。

 

職場のパワハラ防止対策が義務付けられていることもあり、パワハラ撲滅に向けた雇用措置を実行することも義務化されています。ただ、自分の考えや調査だけでは思い通りの結果につながらないことも多く、弁護士など専門家に早めに相談しておきましょう。

 

 

■今日のまとめ

パワハラやモラハラに悩んでいる人も、まずは自分がその被害者である認識を持つようにしましょう。
その原因が自分にあると悩んでしまうと、精神的な負担にもなりますし悪循環になってしまいます。冷静な判断や態度はもちろん、専門家に相談しつつモラハラ・パワハラを撃退していきましょう。