自分の優位性を主張するための「マウンティング」と呼ばれる行為は、共通した特徴があります。
また、マウンティングのターゲットになりやすい人にも、決まった特徴があると考えられています。
当たり前のように耳にする言葉ではありますが、意外とどんな意味があるのか知らない人もいるのではないでしょうか。
マウンティングについて詳しく説明します。
■マウンティングの意味とは?
マウンティングとは、そもそも「mount」がもとになっている言葉です。
意味は「またがる」になり、相手に対して馬乗りになりまたがる行為そのものをいいます。
霊長類などの動物に見られる、自分を相手よりも優位な位置にいると示す動きです。
人間のマウンティングは、相手を貶すことで自分の価値を高めようとするものもあります。
私達の間でマウンティングの言葉が浸透したきっかけは、2014年にテレビドラマで使われたことです。
女性の主人公と取り巻きの女性などの優位性をめぐる争いを描きました。
これがきっかけでマウンティングが広がり、認識されるようになっていきました。
■マウンティングする人の特徴は
マウンティングをする人にはいくつか共通した特徴があります。
自分で認識している場合もあれば、それをわかっていないケースも考えられます。
・常に一番でいたい気持ちが強い
マウンティングは自分が相手よりも優位であることを示すものです。
そのため、常に自分が一番でいたいと考える人は、マウンティングしやすい傾向にあります。
他人と比較したときに、とにかく自分が一番であり、勝ちたい気持ちが強いのです。
仕事はもちろん、外見や学歴などさまざまなものを比較します。
また、家庭環境や友人関係、恋人関係なども自分の飾りのように思っています。
ステータスの一部として判断してしまうのです。
・承認欲求が強く自分に自信がもてない
マウンティングする人に共通するのは、とにかく自分が“認められたい”気持ちです。
自分を軸に考えているようで、実は他者から褒められる、認められることで自分の存在意義を見出します。
このタイプの人は無意識のマウンティングになっていることが多く、自分のネガティブ要素を隠し通します。
その結果、優位性を主張するマウンティングになるのです。人間誰しも完璧ではないものです。
それを認められないのもマウンティングの特徴です。
・過去にトラウマがある
過去に嫌な経験をしたなどトラウマを持っていると、そんな弱い自分を隠すためにマウンティングをする人もいます。育った家庭環境に問題があった人など、理想としている自分像にいかに近づけるか、またそんな一面を誰にも見せない、気付かれたくないのです。
そのため、とにかく自分の意思を押し通そうとしますし、ブランド物で身を固めて自分を高く見せようとします。
特に限定ものなどなかなか手に入らないものを持ち、まわりから羨ましがられることに快感を覚えるタイプです。
・自慢話が好き
自分の優位性をアピールするために、自慢話ほど便利なものはありません。
なかでもステータスについては強いこだわりがあり、一流企業に務めている自分や、一流の大学出身であることを、ことあるごとに話してきます。
職場でも自分の価値をアピールする手段だと考えており、マウンティングが増えてしまうのです。
なかには自慢話がデフォルトになっているケースもあり、周囲を不快な想いにさせていることもあります。
■マウンティングのターゲットになりやすい人
マウンティングのターゲットになってしまうと辛いものですよね。
あなた自身の性格が、ターゲットになる特徴を持っている場合もあります。
・自分に自信が持てない
過去のトラウマなどで自分に自信が持てないなど、劣等感の強い人は、マウンティングのターゲットにされやすい人です。
周囲の人の顔色を伺う、意見に左右されてしまう傾向があるため、ターゲット向きでもあるのです。
嫌なことがあっても反発してこないため、常に周りの人の影響を受け流されやすいのも特徴です。
自分のコンプレックスを認めてあげることで、自信にも繋がっていきます。
・仕方ないと諦めている
マウンティングされる自分のことを仕方ないと諦めてしまっている人もいます。
確かにターゲットになりやすい人はいますが、いくらでもあなたの考え方や行動で変えていけることです。
マウンティングされていると自分のことも嫌いになってしまいます。
仕方ないと諦めるのではなく、まずは、何が原因なのかを考え向き合っていくことも必要です。
■まとめ
マウンティングをする人の特徴や、ターゲットにされやすい人の特徴を紹介しました。
常に一番でいないと気がすまない人など、無意識のうちにマウンティングをしていて、自分の存在を認めてもらおうとしています。
また、ターゲットになりやすい人も、まずはマウンティングをするような人とは距離を置くこと、近くにいることであなたにとってもいい効果はありません。
自分を守るためにも、距離をとるポイントも覚えておきましょう。