あなたは「共感覚」を知っていますか。

聞き慣れない言葉かもしれませんが、知覚に関しての脳に起こる現象だと考えられています。

生まれ持った素質で、共感覚が高い人が存在します。

日本では爆笑問題の田中裕二さんが持っていることでも話題になりました。

でも見た目から共感覚の高い人かどうか見極めるのは難しいと思っているのではないでしょうか。

共感覚の高い人にはどんな特徴があるのか、わかりやすくご紹介していきたいと思います。

 

■共感覚とは

共感覚とは、一つの感覚の刺激でも別の知覚が無意識に引き起こされることをいいます。

通常であれば一致しないような感覚同士が連動してしまうことをいいます。

共感覚を持っている人でもその感じ方はそれぞれになり、パターンには統一性がありません。

実際には150種類以上もの共感覚が存在していると言われるように、現象の種類が広いことでも知られています。

なかでも文字や数字を見たときに色がついているように見える、

音に色を感じるなどが多く見られるものになります。

共感覚のそれぞれに見え方の傾向が決まっているため、一度見えると生涯変わることはありません。

共感覚を知らないと、周囲の人から見たときに「ちょっと変わった人だな」と思われてしまうことも少なくありません。

ちょっとユニークな感性の人だなと思ったら、共感覚の人だったなんてケースもあります。

■共感覚を見極める方法は

 

共感覚を持っているかどうかは、周囲の人から見ただけで判断するのは難しいと思います。

なかには自分が共感覚であることに気付いていないケースもあります。

何かのきっかけがあって「共感覚なのかな?」と気付き、認識する場合が多いと思います。

そのため、共感覚についての研修が進みにくいこともあり、認知度としては低いものになります。

 

サセックス大学の教授である、ジュリア・シムナーによると共感覚を持っている人は23人に1人だと言われているのです。

クラスで1人は共感覚を持っている人がいることになります。

とはいえ、気付かないまま過ぎてしまうケースも多いので共感覚かどうか見極めるのは簡単なことではありません。

 

ちなみに共感覚について、男女比の違いもないと言われています。

いろいろな人が研究をしていることもあり、共感覚についての意見にはばらつきがあります。

男性も女性もいずれも共感覚を持っている可能性があります。

また、もともとの遺伝だけに限らず育ってきた環境によっても共感覚はつくられると言われているのです。

 

 

■共感覚の特徴

共感覚の特徴ですが、似たような見え方をする部分もあるようです。

例えば、数字などに色がついて見えることに対して、意識的にコントロールができるものではありません。

自分でなんとか調整したいと思っても、数字に色がついて見える、景色があるように見えてしまうのです。

また、数字や文字に対して見える色にも生涯変化が起こることはありません。

人によっても、見える色が違うのですが、一度見た色はそのままになるのです。

ちなみに共感覚を持っている人は、今までの記憶を整理する、引き出すときの手段にもなっています。

ただの数字の羅列に見えるものであっても、そこに色がつくことで一つの記憶になるのです。

色というのはとても不思議なものになり、感情も一緒に引き出します。

数字を見たときに感情が出てくることもあり、不快感を覚えることもあれば好意を覚えることもあります。

 

共感覚を持っていることで、本人も無意識のうちに日常生活のなかに影響しています。

そのことに気付いていないからこそ、まるで導かれるかのように進んでいくことになります。

芸術性にも優れた人が多く、豊かな感受性を持っているのも共感覚の特徴です。

 

また共感覚のなかには、写真を見ているだけでにおいを感じることもります

触れていないのに触感を感じることもあれば、痛みを伴うこともあります。

一人ひとりに違った共感覚を持っているのも面白いものですね。

 

 

■共感覚は活かし方次第でさまざまな場所で活躍する

共感覚を持っていると、仕事や勉強などで活かすこともできます。

なかには名前を覚えるのが極端に得意な人もいるのではないでしょうか。

共感覚を持っている人は目に入る情報だけでなく、別の情報もくっついて頭に残ります。

それが強く出るため、仕事でも高い効果を期待できるのです。

また、勉強面でも安産に強い特徴があります。

共感覚を持っている人は学力が高い人が多いとも言われているのです。

■本日のまとめ

共感覚の高い人にはどんな特徴があるのか、また見極め方について紹介しました。

共感覚の人自身が気付いておらず、自分で周囲との違いを感じているかもしれません。

そのため、生きにくさを感じつつ悩んでいるかもしれません。

数字に色が見えるのであれば、共感覚が影響しているのかもしれません。

まずは自分が共感覚であるかどうかを見極めることで、周囲の見え方も変わるのではないでしょうか。